最終更新日:R5.2.24

F-7000「サテラセブン」

- 9m級大型戦闘用ロボット -


2041年当時の広告写真
【基本情報】
  • 設計・製造 : 光友ロボティクス
  • 製造開始 : 2041年
  • 製造終了 : 2053年
  • 総製造ユニット数 : 572(総数)
    376(官用)
    151(民生用)
    45(輸出用)
【SPEC】
  • ステンレス・軽合金製
  • 電子頭脳: 半自律式
    ※操縦者との連携が必要
  • 動力: 24V電気駆動
  • 連続稼働時間 :2時間
  • 高さ:9.5m
  • 重量: 7.5トン
  • 乗員: 1名
  • 飛行 :不可能
    ※サブブースターにより短時間浮揚可
  • 【武装】(一例)
  • 右腕主武装:75mm短砲身砲
    または500kWレーザー砲
  • 頭部副武装:IRパッシヴ・センサー
    または12.7mm機関銃2丁
  • 左腕副武装:20mm機関銃
  • 肩部副武装:ロケットランチャー12発
    または12.7mm機関銃2丁


 2041年、陸上自衛隊が世界に先駆けて導入した、9m級戦闘用二足歩行ロボット。しかし当初は戦闘用ではなく、民生用の大型ロボットとして開発がなされていた。
 
 本機を設計・製造した「光友(みつとも)ロボティクス」は、政府の方針によって設立された国内製造業大手各社による合弁会社である。光友では大型ロボット「VR-7000」を製造業・建設業・林業・漁業などと言った民間への導入、ひいては海外輸出をねらって設計を行い、2038年には試作機が完成した。しかし「VR-7000」は米国における認証所得に難航したほか、より安価で先進的な技巧を採用した海外製品には対抗できないとの経営陣の判断により、本機は量産に入らないまま開発が凍結されていた。
 
 この試作機に目をつけたのが防衛省である。歩兵支援用兵器の更新を検討していた防衛省は、「VR-7000」に75mm短砲身砲・20mm機関銃・ロケットランチャーを搭載した戦闘型を製造できないか光友に依頼、かくして戦闘用ロボット「F-7000『サテラセブン』」は誕生したのである。

 「サテラセブン」は陸上自衛隊が「41式装甲重鉄騎」として採用、24基を導入し、晴れて世界初の大型ロボット兵器となった。しかしもとは民生向けに設計されたロボットを改設計したものであるゆえ、実戦部隊ではいくつかの不満が発生した。まず、視認性を重視したコクピットはガラスむき出しであり、強化ガラスとはいえ防御に難があった。また各部装甲に関しても難があり、のちに増加装甲の取り付け改造が行われた。また、バッテリーによる電気駆動は充電時間が長くかかり、機動性を大きく削ぐため不評であった。「サテラセブン」の運用初期において噴出したこれら不満点は、のちの次世代戦闘用ロボットの開発において大きく活かされることとなる。

 一方で、素直な操縦特性や優秀な悪路踏破性など、大型ロボットとしての「素」のつくりは高く評価された。また、戦闘用としては問題であったガラス張りのコクピットも、偵察任務や災害救助活動においては良好な視界の確保につながり好評であった。そこで陸上自衛隊では本機から武装を撤去し、赤外線パッシヴセンサーや生態探知センサーなどを装備した偵察および災害派遣用「42式警戒重鉄騎」を導入。この偵察・救難型「サテラセブン」は現場部隊から好評でもって迎えられ、多数が導入された。

 自衛隊での運用により、本機は海外各政府からも着目を集めるようになり、海外の軍隊・警察組織に対しても偵察救難型が少数輸出された。また国内各官公庁や民間企業でも本機の導入を望む声が高まり、2045年からは武装撤去型の民間向け製造が開始された。

 本機は2053年には製造が中止されるが、その製造期間中には耐水・潜航機能を強化したF-7000M「マリン・セブン」(海上保安庁、漁業関係者などが導入)、懸案であったコクピット部装甲を大幅に強化したF-7070「アームド・セブン」(陸上自衛隊、機動隊が導入)など、さまざまなバリエーションが生まれた。
2070年現在、本機は部品の枯渇やバッテリー劣化からほぼ退役状態にあるが、民間では現役のものが一部存在するほか、官用の個体も数体が稼働状態にあり、その中には陸自開発実験部でテスト用に用いられている個体などがある。
電人社「ロボット年鑑2070」より引用
※上記の設定はすべて架空のものです

【余談】
大型ロボットよりヒューマノイドのほうが好きなんですが、たまには大型ロボットも...と思って夢想した個体。
設定を作るのが楽しかったです。

【ギャラリー】
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