最終更新日:R5.2.26
S-2
- 標準型二足歩行式ロボット -
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山岳パトロールにいそしむ「S-2」の一個体 |
【基本情報】
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【SPEC】
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【ギャラリー】
2050年、有松重電工が軽作業用ロボットMT-1についで送り出したロボットで、同社としては初の二足歩行・ヒューマノイド型で、それまで複雑・高価な機種ばかりであったヒューマノイドロボ分野において画期的な低価格とシンプルな構造を実現した。
本機の開発にあたっては、先行各社のヒューマノイド・ロボ各種が徹底的に研究され、競合機と同等の性能を半分の価格と部品点数で発揮することを目標に設計された。そのため、各部においてデザイン性と生産合理性の両立が志向されており、FRP一体成型のヘルメットや、嗅覚センサー用のパンチ穴を開けた簡便なフェイスシールドなどといった特徴的なデザインにその工夫を見出すことができる。
家庭や中小企業での使用を想定し、整備性の向上が図られていることも本機の特徴である。日曜大工レベルの基本的な工具類でほぼ全ての箇所がメンテナンスできるよう考慮されている。また、脚部やイヤ・レシーバーなどは取り外し・再組立てが容易で、泥や粉塵での汚損時は簡単に取り外して清掃可能なほか、破損時も容易に代替パーツとの交換が可能である。もちろん、堅牢性や防塵防滴への配慮にも余念がなく、乾式グリースを採用することで凍結防止を図った各関節類など、過酷な環境での使用も十分に考慮されている。
本機は発売以来、主に世界中の農林水産・鉱業・重工業・製造業分野において、人間の労働力を補填する目的で多く採用されたほか、官公庁や海外の軍隊にも採用が広がった。その過程においては多くの派生型が生まれ、その一例としてはW型(港湾地区や船上での使用を想定して耐水・防錆性能を強化)、SJ型(メンテナンス・フリーを求められる現場のために樹脂外装や長寿命グリースを採用した型)、MI型(ロボット兵としての仕様を想定し、小型レーダーや機関銃との同調機能を持たせた型)などがある。製造が終了した2070年現在でも修理部品の供給が続けられており、多くの個体が現役状態にあるが、過酷な使用条件のために破損・動作不能に至って廃棄される個体も少なくない。
電人社「ロボット年鑑2070」より引用
※上記の設定はすべて架空のものです
【余談】
いかにも量産型然とした風貌を目指しました。
個人的には、今まで創った中でもっともお気に入りのメカのひとつ。
準備中